事務局より
駐在員の家族として滞仏足かけ10年以上の前田さんが語る、アルゼンチンへの団体旅行。個人主義のイメージが強いフランス人100人と南アメリカの果てに旅行したらどうなるか、フランス人気質を交えて、たっぷりの写真を見ながらお話しいただきました。

前田 佳代子さん(18期)
FIN DEL MUNDO
フランス人100人と巡ったアルゼンチン地の果て


スライドショーを見るにはここをクリック
自己紹介
80年 外大ロシア語卒業、就職して外資系OL。
81年 結婚(同期の前田幸一)して神戸から堺へ。
85年 西宮に引越し、退社して長男出産。
87年 次男出産。
91年 夫の転勤でフランスへ。
96年 豊中に帰国。
2000年 再び転勤でフランスへ。
07年年末 西宮に帰国。
現在、夫は転勤してインド、息子二人は東京で、家族全員一人暮らし。

今回、アルゼンチン旅行をテーマに選んだ理由。
* 私にとって、初めての南半球、初めての南米で、日本からは遠い存在の国です。
OBの中に行かれた方がおられるかどうか、珍しい話題ではないかと思いました。
* 夫の会社のディーラーさん向けご褒美旅行で、フランス各地の販売成績優良者が
カップルでご招待されました。フランス人団体旅行に加わったのも面白い経験で、
色んな場面でフランス人らしさを垣間見ました。日本語が通じるのは夫だけと
いう特殊な状況下、連日昼夜各2~3時間のフランス語でのしんどい食事、
アルゼンチン自慢のワイン攻めには嬉しい悲鳴、肉自慢の国の肉攻めには辟易でした。
* 旅のエピソードを交えながら、南米のパリ?ブエノスアイレスとパタゴニアの
大自然をスライドでご紹介します。

旅程 2004年1月23日~2月2日 8泊11日
1日目 パリ-マドリッド経由-ブエノスアイレス(機内泊)。
・ブエノスアイレスは南米のパリと言われている。
2日目 ブエノスアイレス到着 自由行動。この道30年日本移民すき焼き店で夕食。
・すき焼き店「地球の歩き方」に掲載されていた時はお客も多かったらしいが、さびれている。
・日本からの移民は、きれい好きの国民性のためかクリーニング屋になった人が多い。
3日目 市内観光を兼ねたグループ競争「グランプリ」。名物肉料理(Asado)の昼食。
4日目 ラパンパ(大草原)の観光牧場訪問。ガウチョ(カウボーイ)料理とフォークロアショー。
5日目 ブエノスアイレス-エルカラファテ 羊牧場見物とディナーショー。
6日目 氷河トレッキング、森の中のBBQ。氷河絶景ホテルにて休養(個人的に)。
7日目 エルカラファテ-ウシュアイア(FIN DEL MUNDO)。
8日目 観光鉄道で火の地国立公園、ハイキング、ビーグル海峡クルーズ。
9日目 ウシュアイア-ブエノスアイレス エビ-タ博物館と墓地。タンゴディナー。
10日目 自由行動後、空港へ。ブエノスアイレス-マドリッド-パリ(機内泊)。
11日目 パリ到着。

アルゼンチン共和国
銀の国、という意味。
1816年スペインから独立。←ナポレオンがスペインを征服した年に独立
首都 ブエノスアイレス。
面積 278万平方キロ、日本の7.5倍。 南緯21度~55度、亜熱帯~寒冷帯。
人口 4000万人、95%がヨーロッパ系移民(スペイン28%、イタリア35%)。
ヨーロッパと現地の混血の人をメスフィーソという。
日本との時差 12時間。直行便はなく、北米経由で所要30時間弱。
フランスとの時差は4時間
1ペソ=22円(2010年9月)。1ドル=4ペソ 2001年経済破綻。
宗教 90%以上がローマカトリック。 公用語 スペイン語。
名物 革、銀製品、牛肉、ワイン、マテ茶、タンゴ、etc。
ワイン生産量はフランス、イタリア、スペイン、アメリカについで世界第5位、ほとんど国内で消費されるので輸出されず、ワイン産出国であると認識されにくい。
1910年~30年に最も繁栄、GDPは世界第5位だった。昨年は日本の6%で神奈川県とほぼ同じ
現在、食料自給率は90%以上


フランス人のディーラー団体旅行をもてなす側の日本の会社の責任者夫人として、参加されたアルゼンチン旅行のエッセンスを味わいました。氷河トレッキングという滅多にできないことを経験されたのはやはり好奇心旺盛のワンゲル精神でしょうね。
100人の団体なのに乗車観光バスが決まっておらず、どのバスに乗ってもいいこと、旅行中であれ昼食にはたっぷりの時間をかけること、幼い三人のこどもをそれぞれ異なる友人家庭に預けて2週間近くのツアーに参加したマダムがいること、子どもたちに2週間学校を休ませ参加した一家もいたこと、「無事で旅行が終わってよかった」と夫君が挨拶した時に爆笑されたことなど、フランス人気質の一端を知ることもできました。
地球の反対側での濃密な10日間のお話をありがとうございました。









inserted by FC2 system